イランカラプテ 11




ともかく今の時点で分かっていることは、この砦が落ちたらメナシクルアイヌはシュムクルアイヌの
支配下に入ってしまう、ということだ。だからこそ、鬼のような気力で持って、シャクシャインは
その妻と共に戦いを続けていたのだが、
「待て、その攻撃、待て!」
皮が破れ、痺れた指先で、シャクシャインが何百本目かの矢を番えようとした時、どうしたことか
不意にシュムクル達の攻撃が止まった。
「待て。両者とも、攻撃止めい!」
何とも拙いアイヌ語が再び響く。そちらを見下ろすと、槍を交えているアイヌ達をかきわけかきわけ、
馬に乗った和人侍がやってくるのが松明に照らされており、
「松前藩の使いである! 我ら松前藩が仲立ちするによって、両者とも、これ以上の争いは止めよ!」
その侍は、声を限りにそう叫んでいるのだ。
そして案内されてシャクシャインの側へやってきた松前藩士は、
「松前藩四代目藩主、松前高弘様の意向である」
と、甚だ尊大な態度でもって、手にしていた書状を上下にぴらりと開き、示した。
「アイヌ同士が争いあって、力を削りあうのは大歓迎…」
の松前藩も、さすがにメナシクル側が潰れてしまうことまでは考えていなかったらしい。攻めるにしても、
シュムクルアイヌがメナシクルをほんの少し追い詰める程度で良いと
考えていて、事実そうだろうと踏んでいた。それに、いずれまた勢力を盛り返すだろうメ
ナシクル側にも、その後はまたシュムクル側の力を削ぎ獲ってもらわなければならない。
それなのに、
「このままではメナシクルが滅んでしまいます」
シュムクル側の相談役である砂金掘文四郎もさすがに慌てて、商場へ行かせた使者にそう告げさせた。
文四郎もまた、松前藩の意図することをよくよく承知していたからこそ、の行動である。松前藩にしても、
もしも文四郎の見通しが事実になるなら、これまた都合が悪いことには変わりはない。
それに、松前藩はその矜持にかけて言わなかったが、
「メナシクル、シュムクル、それぞれのアイヌの戦いを貴藩が裁ききれなければ、我が弘前藩の手も
お貸ししましょう」
弘前藩家老の杉山吉成もまた、そういったことを松前藩家老の蠣崎広林へ書き送っていた。
もちろんこれは、大変な揶揄を含んだ恫喝である。
そのためもあって、
「なんの、他藩の介入を許してなるものか」
松前藩としては、いささか慌てたものと見える。藩の管轄下にある蝦夷での内乱を裁ききれぬとあっては、
藩の恥辱でもあるし、悪くすれば幕府によって取り潰されるかもしれぬ。いうなれば、杉山吉成の言葉が
決定打となって、
「松前藩が立会い、両者の代表者が新冠、静内両川の中間地点において仲直りすべく…」
ということと相成ったわけである。
大きな瞳を光らせて、その使者を睨むようにしながら見つめていたシャクシャインも、
(また和人に騙されるのではないか…)
もちろん、松前藩が「ただで」仲裁役を買ってでたとは思っていない。
(和人の絡むことには、警戒の上にも警戒を重ねたほうがいい)
そのことは、何よりカモクタインが、その死で身近な例を示してくれている。
しかし、これ以上シュムクルとの争いを続けても、メナシクル側には何の益もない。実際この時、
もしも松前藩が仲介に入らなければ、メナシクルは存続し得なかったのである。
だから、それを察していたシャクシャインは、
「承知した」
言葉少なに言って、頷いた。むろん、彼は「庄左衛門の依頼によって動いた杉山吉成の手紙で、松前藩が
両者の仲裁に踏み切った」ことを知らぬ。
とにかく、その答えを聞いて、松前藩からの使者もまた満足そうに頷き、去っていく。同時に砦へ攻め寄せていた
シュムクル達も続々と引き上げていくのを、
「戦いは終わった。女子供からコタンヘ引き上げろ」
虚脱したような表情で見ながら、シャクシャインは命じた。
少年時代から小競り合いは繰り返していたとはいえ、本格的な抗争を経験したのはこれが初めてである。
いわばこの戦いが、シャクシャインの「初陣」で、
(憎むな、か。憎しみは何も生まない。それは分かるが)
第二の父とも慕っていたカモクタインの言葉を、心の中で繰り返しながら、
(しかし俺には出来ない)
「死んだ者の家族を労われ。野辺送りを済ませたら、俺は仲裁の場へ向かう」
シャクシャインは言って、自らも砦を離れた。松前藩の使者は、先ほどは何も言わなかった。仲裁に関する詳細は、
後に追って、ということだろう。それまでにまず、この戦いで死んだ者たちをイルラ・カムイの手に
委ねなければならない。
「戦が終わったから、ようやく弔ってやれる。庄太夫にも報せを頼む」
シャクシャインは自嘲の意味を込めた苦笑いを放ち、アットゥシで包んでいたカモクタインの屍を肩に負った。
それを見て、生き残ったメナシクルアイヌたちもまた、思い思いに友や肉親の屍を負う。
コタンへ先に戻っていた村の人々は、彼らを涙ながらに迎えた。
習慣にのっとって、死んだ者たちの身体をまずは洗い清める。カモクタインと庄左衛門のそれは、
「俺がやる」
シャクシャインが買って出た。
この場合は、病や事故ではなく、戦死であるから「変死」の部類に入るかもしれない。しかし、シャクシャインは
己の母が死んだ時と同様、二人を床に横たえた後で、家の玄関脇の壁を破り、夕暮れを待って屍の足から
外へ連れ出すつもりでいる。
「庄左衛門も、そのように送る。それでいいな?」
側でその様子を見守っていた庄太夫を振り向くと、
「親父も、そのほうが喜ぶと思います」
彼も神妙な顔をして頷いた。
その間に、女達は死者に着せるための着物を縫う。近くの丘で、墓標にするための木を切り出すのは男の役目で、
「…幼い頃からずっと共にいたお前だから言えるのだが」
夜が明けて、春の空は皮肉なほどに晴れ渡っていた。他のアイヌの人々と共に木を切り出しながら、
シャクシャインの子のカンリリカは庄太夫に向かって呟くように、
「今回ばかりは、親父のやり方は間違っていたと俺は思う。今回の戦いは、止めようと思えば止められたのではないか」
言いながら、マキリを振り下ろす。
「仕方ない。シュムクルとメナシクルの間には、積り積ったものがあったのだろう。同じように生活を脅かされたなら、
俺もお前たちのように頭に血を上らせる。それが今回、爆発した、それだけの話なのではないか」
苦笑しながら庄太夫は答えた。最悪の結末になってしまったわけだが、父の庄左衛門も、決してこの結果を
恨んでなどいないはずだ。
(本当のことだから、仕方ない)
実際、息子の庄太夫自身も、少しもメナシクルアイヌの人々を憎んでなどいないのだ。
しかし、カンリリカは激しく首を振り、
「俺は、お前にすまないと思っている。お前は俺達を憎んでもいい」
言うのである。
「親父は、長のように戦いを止めようとしなかった。俺の母親も、そんな親父を煽るばかりで、親父を止めようとする
俺を罵った。カモクタインが、シュムクルの奴らの誘いにうかと乗ってしまったのも、戦いを止めようとしたからだ。
今回の戦いのせいで、お前だって親父殿を殺されたではないか。もしも親父がカモクタインと一緒になって、
命をかけて戦をとめようとしていたら、カモクタインもお前の親父も死ななかった」
(なんと)
いつになく激しい幼馴染の言葉に、庄太夫は思わずその顔を見直した。カンリリカはその視線を受けて、
少し罰の悪そうな顔をしながらも、
「他のアイヌたちは、親父のことを勇敢だ勇者の生まれ変わりだなどと言うが、ただ戦うだけが勇敢であると
いうことにはならない。戦にさせぬために戦うことこそ、実はより勇敢なのではないか。だから俺は、死んだ
カモクタインのほうが、俺の親父なんぞよりも余程勇者だと思っている」
言い切ったのである。
「お前は、そんなことを思っていたのか」
その言葉を聞いて、彼はようやく、父親である庄左衛門をシュムクルアイヌに殺された己自身よりもずっと、
カンリリカのほうの怒りが深いことが分かった。
庄太夫より、恐らくは二、三歳ほど年上であろうカンリリカは、その父のシャクシャインを雄弁で勇敢であるとするなら、
それとは正反対の温厚で寡黙な性質をしている。それゆえに今回、激情をたぎらせている若者達の中で、
意外に冷静な表情をしていた……と、少なくとも庄太夫は思っていたのだが、
「そう思うなら、お前もなぜカモクタイン殿とともに、戦いを止める声を上げなかった」
「それを言われると辛い…しかし俺が言っても、親父は耳を貸さなかっただろうよ。今となっては愚痴だし、
憶測に過ぎないが、カモクタインは本当のところ、最後の最後まで戦いたくなかったのだ。それに違いない」
小刀を墓標のニワトコへ振り下ろすその横顔は、かつて熊に襲われかけた庄太夫を、弓で助けてくれた時と同様、
いつになく厳しい。
だから、
「それは良く分かるよ」
庄太夫はなだめるように頷いた。
どちらにしろ、カンリリカのほうがより怒っているのでは、
(俺はもう、怒ることができぬではないか)
思って、少しほろ苦く苦笑していると、
「だが、親父がその気持ちを台無しにした。結果がこれだ…いや、しかしこれは、お前が言うように、
親父へ強く言えなかった俺のせいでもある」
「お前のせいばかりだとは言えないだろう」
話しているうちに、これも気持ちが高ぶってきたらしい。庄太夫は小刀を脇の切り株へ置き、少しずつ
声の大きくなってくる幼馴染を再びなだめるように、
「こうなるのは、自然の成り行きだったのではないか? たとえシャクシャイン殿であっても、あの時の
お前の仲間たちを止めるのは到底無理であったと俺は思う。もちろん、俺の親父もな」
庄太夫が言うと、
「うん」
カンリリカは、心持ち頬を膨らませながらも頷いた。
そうこうしているうちに、日高山脈の向こうにゆっくりと日が沈んでいく。切り出したニワトコの枝を払い、
表面をすべらかにしたものを各々一つずつ担いで、二人はコタンのほうへと歩いていった。
その途中で、
「以前にちらりと聞いたが、お前は、俺の妹をお前の妻にもらってくれるのか」
前を歩いていたカンリリカが、ふいに足を止めて振り向く。
「ああ。そのつもりだ」
庄太夫が頷くと、そこでようやく彼は笑顔になった。
(よかった、いつもの彼だ)
庄太夫がホッと胸を撫で下ろしたように、カンリリカもまた安心した風で、
「他の和人ならいざ知らず、お前なら俺も信頼できる。妹を任せられる。親父はまだ渋っているようだが、
俺が説得してやる」
父シャクシャインにはあまり似ていないが、やはり若者らしい笑顔で続ける。
そんな幼馴染へ、
「よろしく頼む」
庄太夫もまた、心から頭を下げながら、カンリリカの妹の顔を思い浮かべた。
アイヌの女性は、年頃になると口の周りと両腕に刺青をするのだが、彼も幼い頃から蝦夷に育っているだけあって、
その風習を奇異に思ったことはなく、
(和人の女性が、お歯黒をするようなものではないか)
そんな風に、あくまで好意的に捕らえている。
今更であるが、庄太夫は和人である。しかもその親父が亡くなった今は、後を継いで鷹待にならねばならず、
商売を有利に運ぶためには、
「アイヌと姻戚関係を結んでしまうのが一番なのだ」
松前半島において、今でも肩で風を切っている両浜組が常々吹聴しているように、アイヌと婚姻してしまうのが
手っ取り早いと思われている。
しかし、当然ながら、利害の一致で行われる婚姻というものは長く続かない。和人同士でさえ尚更であるのに、
異民族であるアイヌの人々と和人の婚姻が長く続いたかどうか。
実際に、蝦夷で和人との婚姻に積極的になっているのは、むしろ道南部に住むアイヌのほうで、
「和人との婚姻で、アイヌの血を薄くしたい」
と、心の中では思っているようなのだ。
そしてシャクシャインには、それも気に食わぬらしい。
「和人との婚姻など何だ。和人に頼らずとも俺達は生きてきたではないか。俺達の体に流れる血を、
己で蔑んでどうする」
と常々言っていたから、庄左衛門の子である庄太夫のことを憎からず思ってはいても、実際に娘をやるとなれば、
かなり渋るに違いない。
それでなくてもシャクシャインは、強面に加えてかなりの威圧感を持つ副部族長である。それに朴訥な
アイヌ民族の中では、弁も立つ方である。若者にとっては、相対するだけでもほんの少し肝を冷やす存在ではあるが、
「何、実は親父もお前の親父のことを認めていたのさ。それに今回の出来事だ」
「ああ」
カンリリカがほろ苦く笑いながら言うと、庄太夫も頷いた。庄左衛門を死なせた負い目があるから、と、
カンリリカは言いたいのだろう。
「野辺送りが済んだら、お前と妹との婚姻式だ。カモクタインも喜ぶ」
「だといいのだが」
未来に向けた事柄を話していると、ほんの少しだけだが心は明るくなる。ニワトコの木を担ぎながら
コタンへ戻ってくると、
「だから、承知したと言っている。今は葬儀の最中だ。何度も言わずとも耳は良く聞こえている。
お前達の国には、野辺送りの最中に己の都合を押し付ける習慣があるのか」
静内川から吹いてくる風に乗って、シャクシャインの怒鳴り声が聞こえてきた。
どうやら、カモクタインの野辺送りは半ばほど進んでいるらしい。アイヌの風習として、葬式の過程で
亡くなった者の家を焼くのだが、その最中に、
「松前藩の使者が」
「そのようだな」
カンリリカと庄太夫が顔を見合わせたように、苛立ちを隠さぬシャクシャインと、松前藩士らしき武士の姿が、
炎を上げて燃えているカモクタインの小屋の側にあった。
「分かっているなら良い。期限に遅れぬように」
それに対する藩士の態度は、あくまで尊大である。そう言い捨てて肩をそびやかした。
(何のアイヌごとき)
そう思っていることが、あからさまに目と態度に出ている。そして使いの者は、側までやってきていた
カンリリカと庄太夫をちらりと見て、鼻を鳴らしつつ馬に乗った。
「親父。墓標が出来ました」
カンリリカと庄太夫が、シャクシャインへ恐る恐る声をかけると、
「聞いたか」
新メナシクル部族長は、これもまた忌々しげに吐き捨て、カンリリカが担いでいるニワトコの木を乱暴に受け取った。
「松前藩が余計な口を挟んできたおかげで、俺たちはシュムクルの奴らと仲直りせねばならん。明後日に
その場へ来いと使いの者は言っている。仲裁の場はお前たちも聞いているように、シベチャリとニイカップの間の浜だ」
二人に向かって、付いて来い、というように顎をしゃくり、シャクシャインは歩き出す。すでにコタンの中央には、
カモクタインや庄左衛門その他、今回の戦いで死んだ者たちやその家族が集っており、
「これから山へ向かう」
それらへ言葉少なに告げて、シャクシャインはコタンを離れ、今度は日高山脈へ向かって歩き出した。
アイヌの人々も、この当時の和人と同じく土葬である。通常の死、例えば病死や老衰などであれば、
死者の家族は死者の身の丈に合わせ、前もって穴を掘っておくのが常識だ。    
繰り返すが、今回の場合は「変死」の部類に入る。しかしシャクシャインは、
「常と同じように葬れ」
そう命じた。
特に長であるカモクタインには、女達が夜を徹して縫った新しいマタンプシとアットゥシアミブを着せている。
掘った土の中へ死者を横たえ、彼らを悼む言葉を繰り返すのだが、
「しかし今回はその時間がない。後はすまないがお前たちに頼む」
シャクシャインは部族の者達を振り返りながら苦笑して、
「これから仲裁の場へ赴かねばならぬ」
と、カンリリカを見る。共にその場へ付いて来い、と言うのだろう。確かに期限が明後日だと、今から立たねば
間に合うまい。
しかし、
「代わりに手前が行ってはなりませんか」
隣で一瞬、唇を噛み締めたカンリリカの様子を察し、庄太夫はそう申し出た。
「手前にとっても、砂金堀の文四郎殿は親の仇ですし、商売仇でもある。その顔を一度は見ておくのも
悪くないと思いますゆえ」
「そうか。ならそれでも良い」
シャクシャインもまた、それ以上は追及せずにコタンヘ戻っていく。その後へ就いていこうとした庄太夫の背中に、
「すまない」
カンリリカが小さく呟いたのへ、
「何、構わぬよ。お前はお前の気が済むまで、カモクタイン殿の側におれば良いさ」
庄太夫は少し振り返って微笑った。するとカンリリカのほうも、限り無い感謝の念を湛えた瞳で彼を見つめ返してくる。
(カンリリカは、カモクタイン殿と話したいのだ)
軽く手を振ってコタンへ戻りながら、庄太夫はシャクシャインの背を見つめて思った。
死後の世界の概念は、アイヌと和人でずいぶん違っているように見えるが、本質は同じである。簡単に言えば、
アイヌの人々は近しい者が死んでも、
「彼の世へ旅立っただけ」
と考える。この世には、肉体を神から借りてやってきたに過ぎず、従って悲しむには及ばない、というのだ。
すなわち、死んだ者にもいつかまた会うことが出来る。
彼の母は彼が父親について商売を学び始めた十二、三歳の頃に亡くなったが、その時もアイヌの人々は、
悲しむ父子をそう言って慰めてくれたものだ。
(だから、此度の戦いで亡くなった父のことも悲しむべきではない。肉親を亡くしたのは俺だけではない)
歩きながら、庄太夫が己に言い聞かせていると、
「庄太夫よ」
前を歩いていたシャクシャインが、不意に足を止めて彼の名を呼んだ。その背の半分を照らす西日に目を眇めながら、
「はい」
庄太夫が返事をすると、
「俺の娘婿になれ。カモクタインもきっと喜ぶ」
シャクシャインは言って、再び大股に歩き出す。
「はい、ありがとうございます」
「お前に感謝されるいわれはない。俺もそうした方が、これから何かと便利だと考えた。お前の親父の庄左衛門にも
義理がある。ただそれだけのことだ」
言葉だけだと冷淡に見えるし、素っ気無いことこの上ない。しかし、
(泣いている)
シャクシャインがそこで左腕を挙げ、己の顔に当てた。そのまま乱暴に擦っているらしいのは、どうやら
瞼の辺りらしいと分かって、
(カンリリカは、ひょっとするとこのような親父殿の姿を知らぬのではないか)
庄太夫は溢れんばかりの好意でもって思い、
(これから先、このことがメナシクルの人々にとって悪く働かねば良いが)
この小さなことを密かに危惧したのである。




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